●子育てと仕事/H印刷分会の取り組みから

H印刷で正社員として働くAさんは仕事をしながら子育ての真最中。2人のお子さんは上の子は今年から小学生、下のお子さんはまだ3歳です。

これまで育児・介護休業法に基づき育児時短を取得し仕事を続けてきました。しかし育児時短も下のお子さんが3歳を迎え終了期限が迫ってきました。期限は昨年11月でした。

組合は2年前から、時短勤務を3歳までではなく就学時まで認めるように要求し交渉してきました。育児・介護休業法では就学時までの時短勤務は「努力義務」としていますが、会社はなかなか認めませんでした。

分会は昨年の春闘交渉ではメイン議題として取り上げ、Aさんが働き続けられる条件の獲得に向け全力で取り組みました。
その結果、昨年9月にようやく合意できる回答を得協定にこぎつけました。現在Aさんは元気に働き続けています。

内容は、
①時短勤務期間の身分を雇用期限の定めのない嘱託社員とする
②時短勤務終了後は正社員身分に戻す
③期間途中でもAさんが申し出たら時短勤務を辞めることが出来、正社員身分に復帰できる
というものです。

嘱託社員中は、賃上げ、一時金、退職金とも嘱託社員の就業規則に準じることになりますが、賃金はほぼ現状を維持したまま嘱託社員になりました。

分会は、就学時まで時短勤務が出来る制度の確立をめざしていましたが、それは実現できないまま11月が迫り、上記の内容で合意しました。

合意するに当たり分会が絶対譲れないものとして確認した事項は「嘱託社員はあくまで一時的な身分であり時短勤務終了後は正社員に戻すことを協定で結ぶ」ということでした。

Aさんは全労の分会長も務め組合活動を担ってきました。組合が積極的に問題に取り組んだ成果として今回の協定があります。

働く女性が、出産、子育ての中で退職せざるを得ない現実に直面し悩んでいる方も大勢いると思います。

分会(組合)があれば会社と交渉し働き続けられる条件を勝ち取ることが出来る一例です。